らはいむ

ショアーの日に、はじめまして

「Life is beautiful」には
もう1つ、小さな思い出がある。


映画を見にいった少し後のこと。

当時、私は、1つのアパートを4人でシェアしていた。
(本来、その部屋の住人が、他のフラットメイトと相談した上で
次の住人を決めるのが基本ルールだったのだが、ちょっと、手違いで)

1つ空き部屋ができて、他の3つの部屋の住人で探すことになり、
「シュタファー(フラットメイトの女性形)募集」の張り紙をした。


普段より静かで明かりの少ない、とある晩に、帰宅すると
フラットメイトのユリアとイナ(仮名)が言った。

「新しいフラットメイト、双方即決・即入居だよ~。今夜は、もう休んでいるから、
明日、知らない人とばったり顔を合わせても、びっくりしないでね。」


入居者は、ドイツ人の男の子、トーマス君(仮名)。

3人揃う、というのは、なかなか難しいので、
3人の中の、1人か2人が会ってみてOKならGO!ということにしていた。
そして、当方には、「男性でも既婚なら可」という、隠れた申し合わせがあった。
(このビミョーな条件については、ちょっとした経緯があるが、また書く。)
トーマスは、ヘブライ語は使わないので
張り紙を見て、「女性とあるけど、まあ、問い合わせてみたら~?」と、
アパートを探している彼に紹介したのは彼のボス。(・・・アバウトだなあ、さすがだなあ)
まあ、何はともあれ、需要と供給がピッタリはまったのである。


次の日、トーマスに、はじめましての、ご挨拶。ちょっと世間話。
彼は言った。

「昨日(入居してきた日)の午後、
“Life is beautiful”を見に行ったんだ。
日が暮れて、早いうちから、明かりがポツポツ消えてって、
いったいどうしたんだろうなあって思ったよ。ホロコースト記念日に入ったからなんだね。」


ヨム・ハ・ショアー。ショアーの日。
この日、娯楽施設は営業しない。
2分間のサイレンの音が鳴り響き、歩く人も走る車も立ち止まって黙祷を捧げる。




ヨム・ハ・ショアーに日本人と独逸人が伊太利亜の映画の話をした。
うん、まあ、それだけの話。
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by ruthk | 2006-04-29 22:12 | なつかしいくに

わたしからわたしへの私信
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